<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<feed xml:lang="ja" xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">
  <title type="text">冬花物語</title>
  <subtitle type="html">・・・冬花物語―トウカモノガタリ―より・・・
※オリジナルBL系小説サイト、夢ヶ咲。に展示する前の小説置き場。配信されてからもガンガン修正していきますのであしからず。</subtitle>
  <link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/atom"/>
  <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/"/>
  <updated>2008-06-27T18:24:05+09:00</updated>
  <author><name>一羽</name></author>
  <generator uri="//www.ninja.co.jp/blog/" version="0.9">忍者ブログ</generator>
  <atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com/" />
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/138</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A4%E3%81%A8%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AD-%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E3%83%BB%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A4%E3%81%A8%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AD%E5%BE%8C%E7%B7%A8-%E7%9F%AD%E7%B7%A8-" />
    <published>2012-07-25T17:23:00+09:00</published> 
    <updated>2012-07-25T17:23:00+09:00</updated> 
    <category term="リョウヤとタイキ(短編・完結" label="リョウヤとタイキ(短編・完結" />
    <title>リョウヤとタイキ後編(短編)</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
(やってしまった・・・)<br />
<br />
俺は罪悪感と羞恥に苛まれていた。<br />
目を覚ましても・・・まだ下半身は繋がっているまま、ベッドに寝転んでいた。<br />
<br />
(そうだ、何かの気の迷いだ・・・間違いだ)<br />
<br />
横で眠るリョウヤが清々しいほどスッキリした寝顔なので、一瞬、これからどうしようか本気で迷った。<br />
<br />
「・・・お前こんな顔で寝るのかよ？」<br />
<br />
リョウヤは人前では眠らない。<br />
研修や旅行ですら、寝顔を見たことは無かった。<br />
<br />
「・・・うわ、予想以上に可愛いな・・・」<br />
<br />
憎たらしい表情しか浮かべないリョウヤの顔が普段の数十倍は幼く見えた。<br />
俺は無防備な寝顔を心ゆくまで堪能した。<br />
<br />
(今なら・・・)<br />
<br />
そして俺はほんの出来心で、眠るリョウヤの唇に自分のソレを重ねた。<br />
柔らかい唇がぶつかって離れて、甘酸っぱい気持ちになる。<br />
行為の最中もキスをすることは一度も無かった。<br />
それは俺たちが行ったのは、愛し合う行為ではないからだ。<br />
それを思い出すと心の奥が軋んだ。<br />
<br />
(けれど今ならいいよな・・・)<br />
<br />
調子に乗ってまたキスをする、今度は舌先で唇をなぞった。<br />
ピクリと睫毛が震えて目覚めるような気配がして、俺はハッとした。<br />
もうそろそろ、下を抜こうと動いた時に右腕を掴まれた。<br />
<br />
「は？」<br />
<br />
まだ、寝ていると思っていた。<br />
リョウヤは右手をそのまま向かい合う俺の手に伸ばして、指同士を絡める。<br />
そして、リョウヤはもう片方の手で、離れようとしていた俺の体を力強く引き寄せられる。<br />
ぐるりと体位をかえられ、いつの間にかリョウヤの上に俺が乗っていた。<br />
<br />
「なっ、え？ひゃぁあっアアアッ！ン！？―――んンっ！」<br />
<br />
体位の回転と同時に繋がった物が再び奥に挿入されて口から出た悲鳴はリョウヤの唇によって塞がれた。<br />
俺の口内をリョウヤの舌が探る。<br />
貪るようにお互いを求めると、体がさらに密着した。<br />
深いキスだった。<br />
追い上げるように攻めたてるリョウヤの舌使いに対し、俺の体の力が抜けた。<br />
唇同士が離れた頃には、俺の息が上がっていた。<br />
<br />
「な、んで・・・」<br />
「タイキからやってきたんだろ？」<br />
「はぁっ！・・・じゃなくて、起きていたのかよっ」<br />
「タイキより先に僕がばてるわけがないだろ？キスで目が覚めたのは認めるけれど・・・後でタイキが起きたらもう一回やろうと思っていたのは確かだ」<br />
「ヒゃっ！？」<br />
<br />
俺の後ろの孔からは、リョウヤが放った精液が流れて太腿を伝っている。<br />
自分の前は、また先走りを流しながら半勃ちになっていた。<br />
<br />
「いきなり動くなっ」<br />
「嫌ならさっきのキスを説明しろよ？」<br />
「ひっ！ぅわぁっ！？」<br />
「出来ないならこのまま続行」<br />
<br />
あんまりだ。<br />
<br />
「・・・あんまりだ」<br />
「？」<br />
<br />
気がついた時には、俺は口走っていた。<br />
<br />
「なんで、俺だけ、こんな悔しい思いしなきゃいけないんだっ」<br />
「タイキ」<br />
「なんでっ！」<br />
<br />
思いを吐き出すように、心のダムが壊れた。<br />
両目から涙が溢れて視界が滲んだ。<br />
<br />
「俺、好きだ！好きなんだっ！・・・悪いかよ？好きだよ！好きで悪いかよ？好きなんだよ！」<br />
<br />
何度も好きだと言った。<br />
最後のほうは逆ギレだった。<br />
そんな俺をひと通り眺めた後、リョウヤはアッサリと告げる。<br />
<br />
「そんなの僕も好きだよ」<br />
「へ・・・？」<br />
「気がつけよ馬鹿」<br />
<br />
リョウヤは涙が流れた頬にキスをした。<br />
優しいキスだった。<br />
いつもの暴力ギリギリの突っ込みを繰り出すリョウヤと同一人物には思えなかった。<br />
<br />
「タイキから告白して欲しかった。この僕がよりにもよって告白をずっと待っていたんだよ？まぁセックスは本当にやってくれるとは思わなかったけど。待っていた時間の責任とって今日は後６回やろ？」<br />
「おいっ」<br />
<br />
リョウヤの発言に出た涙も引っ込んだ。<br />
<br />
「よく今まで男にも女にも引っかからなったよな。まぁ全部僕のせいだけど」<br />
「・・・リョウヤ」<br />
「タイキが、そんな顔するのもはじめてみた。いつも眼鏡越しで、泣いてるのも笑っているのも誤魔化されているように思っていたら・・・タイキの顔が見れて良かった」<br />
<br />
猫がじゃれるようにペロッと舌を出して舐める。<br />
俺はむず痒い気分になる。<br />
確かにリョウヤが「好き」と言うところを想像はしたことあったが、想像以上にリョウヤらしく見えた。<br />
なぜだろう・・・<br />
ありえない、そう思っていた自分自身を、リョウヤが完全に打ち砕いてくれた。<br />
<br />
「俺も・・・好きだ。愛している」<br />
「愛しているってセリフはクサイね」<br />
「・・・。」<br />
「でも、今のセリフを頬染めながら「愛している、俺の後ろの卑猥な孔をぐちゃぐちゃになるまで愛してくれ」って言ってくれたら許す」<br />
「くそっ！愛している！！もういいだろっ」<br />
俺から腰を動かすと、リョウヤの表情から余裕が消えた。<br />
「うぁっ！？」<br />
<br />
同時に俺の中で精が吐き出される。<br />
その感覚を中から感じて、俺は呆気に取られた。<br />
中に出される精液を感じながら、リョウヤが俺の中でイった表情を見た。<br />
想像以上にエロい。<br />
二人同時に果てたときにはリョウヤの顔を見る余裕がなかったが、予想以上のエロさに俺自身が興奮した。<br />
俺の内壁がさらにリョウヤのものを締め付けて精液を搾り取る。<br />
息を切らし、リョウヤが頭を垂らした。<br />
そして互いに無言になる。<br />
その後、リョウヤが口元を吊り上げた。<br />
<br />
「タイキ・・・許さない」<br />
<br />
その宣言と同時に、俺の背筋に冷や汗が流れた。<br />
やばい・・・<br />
嫌な予感と同時に続きは開始された。<br />
俺の意識など快感の波に押し流されて理性の欠片も残らなかった。<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
おわり。<br />
&nbsp;<br />
<br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/"><img alt="" border="0" height="31" src="http://novel.blogmura.com/novel_bl/img/novel_bl88_31.gif" width="88" /></a><br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/">にほんブログ村</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
&nbsp;<br />
あとがき<br />
久しぶりに書き上げた短編BL小説です。<br />
幼馴染は身近過ぎるよねって話を書きたかったはず・・・<br />
実際はヤっているばかりでした！<br />
時間がたつと、物語の作り方を忘れてしまいますね。<br />
どうにかしなければ・・・<br />
さて、ここまで読んでくださりありがとうございました。<br />
また他の作品で出会えることを心から願います。<br />
一羽より。<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/137</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A4%E3%81%A8%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AD-%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E3%83%BB%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A4%E3%81%A8%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AD%E4%B8%AD%E7%AF%87-%E7%9F%AD%E7%B7%A8-" />
    <published>2012-07-25T17:19:41+09:00</published> 
    <updated>2012-07-25T17:19:41+09:00</updated> 
    <category term="リョウヤとタイキ(短編・完結" label="リョウヤとタイキ(短編・完結" />
    <title>リョウヤとタイキ中篇(短編)</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<font style="color: #800000">※ここからは１８禁です※</font><br />
<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<br />
<br />
&nbsp;<br />
気がついたら伸びてきた手が俺の襟首を掴んでいる。<br />
そのまま俺は、リョウヤの手でベッドに引き擦り込まれた。<br />
<br />
「フザけてんのか！？馬鹿にしているのか！？アホだろお前！！」<br />
<br />
バタつく俺の上に馬乗りになるリョウヤ。<br />
俺の腹の上に跨ると眼鏡を奪われた後に腕をつかまれ、ねじ伏せられた。<br />
が力で負け始めて、中学の頃からリョウヤと本気の力でぶつかったことはなかった。<br />
喧嘩から離れた俺に対し、リョウヤはいつもチョップなり技をかけてきたりした。<br />
それがじゃれているだけならまだしも、本気でやられたらたまったものじゃない。<br />
両手でガードしようとした俺の腕をアッサリと束ねられた。<br />
<br />
「放せよ！マジやめろ！！」<br />
<br />
まるで強姦される前の女みたいだと、冷静な俺の心が突っ込みを入れた。<br />
わめきながら、俺は抵抗した。<br />
<br />
「馬鹿はキミだよね？僕のほうが強いのはわかりきっているのに」<br />
<br />
玩具も人間も、リョウヤの目の前では等しく「物」である。<br />
興味が向けば遊ばれる。<br />
つまり・・・俺の今の反応により、リョウヤはさらに興味を引いたのかもしれない。<br />
ここは抵抗せずにあるがままを受け入れた方がいいのだろう・・・が、そんな事できるわけがない。<br />
<br />
「そんなの知っていても関係ない！よく考えろ・・・お前が俺の」<br />
「気持ちいいんだよね？それを僕がやろうとしているのに、なぜ君に拒否権があるの？それが不思議でならないね」<br />
<br />
リョウヤは笑っている。<br />
俺の視力は裸眼でもそれなりに見えるので、近くに迫った笑顔を見てビクリと肩が跳ねた。<br />
すぐに、俺は自分の身を固くした。<br />
この期に及んでリョウヤは自己中心的な発言をする。<br />
それはいつものことなのに、なぜか妙に虚しく感じる俺が居た。<br />
<br />
「お前がゲイだとは知らなかった！」<br />
<br />
俺は相手の顔に向かって、強がりを吐き捨てる。<br />
リョウヤは口元に笑みを浮かべた。<br />
俺が嫌いな愛想交じりの笑顔だ。<br />
「タイキは僕のだ。拒否権も無ければ返答も期待していないよ。それにただのお遊びなんだし、どうしてそんなに怖がるんだよ？」<br />
<br />
差し出された手が俺の頬を撫でる。<br />
ビクリと反応したら、リョウヤはせせら笑った。<br />
<br />
「タイキ」<br />
<br />
名前を呼ばれてもときめきは無い。<br />
むしろ恐怖が倍増した。<br />
犯されることもそうだが、リョウヤのアレの大きさを思い出して背筋が寒くなった。<br />
<br />
「お前・・・やり方もわかるのかよ？」<br />
<br />
喉から絞り出した声は震えた。<br />
俺が着ている制服のネクタイが解かれ、シャツのボタンを外し始めた。<br />
その手際の良さが逆に俺の不安を煽る。<br />
<br />
「うわぁっ！？」<br />
<br />
ベルトを解くと、ズボンと下着を剥ぎ取られた。<br />
呆気なく晒された下半身をリョウヤが無機質な表情で眺めている。<br />
俺は目をそらした。<br />
リョウヤがまた笑った気配がする。<br />
その意味を考えるのが怖くなって目をきつく瞑った。<br />
<br />
「知識なら知っているけど」<br />
<br />
ベッドサイドの棚からローションを取り出して、リョウヤは容赦なく俺の後ろに塗る。<br />
<br />
「冷たっ！しかも手付きが荒いっ！」<br />
「なら、ローション暖めて優しく塗ってやろうか？」<br />
「お前の優しさがキモい！！」<br />
「キモイとか馬鹿とか、罵りの言葉が一つ覚えだよねタイキは」<br />
<br />
穴の辺りを指先でなぞられて俺は身を縮めた。<br />
背筋がぞくぞくする。<br />
カァっと熱が上がる感覚で体が麻痺してゆく。<br />
<br />
「うわっ、ぁあっ」<br />
「まだ入れてないよ？」<br />
「なんか妙に手つきが粘着質なんだよお前はっ！あぅっ」<br />
<br />
俺の声に対してリョウヤの探る手が止まった。<br />
<br />
「もしかしてそんなに良いの？」<br />
<br />
後ろに入れる事だけを目的にした行為なのに、俺の前はすでに半勃ちになっていた。<br />
俺はハッとする。<br />
それをリョウヤが食い入るように見ていたので、俺はいたたまれなくなった。<br />
<br />
「見るな、前は関係ないだろっ！」<br />
「タイキまた大きくなったよ？」<br />
「見るなって言っただろッ」<br />
<br />
俺の忠告をリョウヤが聞くことなどない。<br />
そんな事、わかっている・・・わかっているからこそ辛かった。<br />
<br />
「辛くなったらどうにかしてあげるよ、僕もそれほど鬼じゃないし」<br />
<br />
ツプリと後ろに指が挿入される。<br />
<br />
「あアっ！！」<br />
<br />
突き入れられるのと同時に声を吐き出す。<br />
濡れた指先がクチクチと音を立てて出し入れされる。<br />
<br />
「はぁっ！・・・ぁっ、やぁっ！」<br />
<br />
入り口を掠める度に嬌声が口から漏れて押さえきれない。<br />
恥ずかしい、今すぐ逃げてリョウヤの視界から消えたい。<br />
体を捩り、指から逃れようとしたが入念に追い込んでくる手から逃げ場はなかった。<br />
<br />
「っ・・・やめてくれ」<br />
「僕、タイキが嫌がる顔が大好きなんだよね」<br />
「あぁ、そうだろうな！昔から知ってたよ！このドSっ！！」<br />
「いやぁ・・・もうゾクゾクするね」<br />
<br />
上から顔を覗き込まれ、俺は顔をそらす。<br />
リョウヤがどんなことを考えているのかわからなかった。<br />
考えようとしたところで、中に入れる指が一気に３本に増やされた。<br />
<br />
「ひゃっ！？」<br />
「タイキ、今自分がどんな格好で悶えているか考えてごらん？」<br />
「お前はなぁっ！恥を知れ！！」<br />
「タイキの下のお口も恥なんて知らないよ？こんなに食いついてくるのに」<br />
「少しは黙れよっ・・・っ・・・」<br />
「タイキはいつも怒っているか無愛想だよな、よく罵ってくるし。沸点も低いしお人よしの割に攻撃もたまにえげつないし。可<br />
愛さのカケラもないけれど・・・でも、綺麗だよな。今はすごくエロいけど」<br />
「もういいっ、マクラ貸せっ！」<br />
「嫌だね」<br />
<br />
直視されている事に耐えられない。<br />
ワナワナ震えながらシーツをきつく握っていると、リョウヤが束縛していた手を放して、その手で俺の手を握った。<br />
俺はドキリとして見返す。<br />
<br />
「僕の背中なら貸すよ？」<br />
<br />
つまり、コイツは俺に抱きつけと言っているのだろう。<br />
<br />
「・・・くそっ」<br />
<br />
俺は今・・・リョウヤの言葉にささやかなデレを感じた。<br />
気のせいかもしれないが、俺はそれに甘えることにして吹っ切れた。<br />
<br />
「爪たててやるっ」<br />
<br />
俺はためらいがちにリョウヤの背中に手を回した。<br />
これはアレだ、雰囲気に流されたんだ。<br />
体が密着して俺の鼓動が相手に伝わっても知らない。<br />
これは刺激に対する興奮だ。<br />
それに後ろの刺激によっても頭の中がぐちゃぐちゃだったんだ。<br />
微かにリョウヤが驚いたような気配がした。<br />
俺が今、リョウヤの顔を見たところでリョウヤの内心はわからないだろう。<br />
抱きついたままでいると、シャツを着たままのリョウヤの体が微かに震えた。<br />
<br />
「タイキ・・・」<br />
「・・・何だよ？」<br />
「生意気だ。今から入れる」<br />
「え？・・ぅ、あアぁああアっ！！」<br />
<br />
リョウヤの物が入り口に押し当てられ、体が強張った。<br />
予想はしていたが大きい。<br />
広げて解されたといっても、強引にされたら確実に裂ける。<br />
しかもリョウヤが相手だ。<br />
全ては仕方なかったのだ・・・そして俺は覚悟を決めた。<br />
<br />
「もうどうにでもしろよ！俺知らねぇ！！」<br />
<br />
言った瞬間、前を握られて息を詰まらせた。<br />
<br />
「前は関係ないだろっ」<br />
「なんで？」<br />
「興味ないだろ、男のものなんて・・・汚いし」<br />
「じゃあその汚いものが今からタイキのお尻に収まるんだ」<br />
<br />
俺は絶句した。<br />
想像しただけでも羞恥で死ねる。<br />
<br />
「また大きくなった」<br />
「・・・ぉぃッ！」<br />
「意地を張っても辛いだろ？それとも我慢するのが好きな変態なのか？」<br />
「・・・ひッ！」<br />
<br />
前触れも無くしごかれ、体の芯がとろとろになってゆく。<br />
<br />
「まぁドMじゃなくても、タイキはそれなりにMっ気があるよな。こうやって我慢するの好きだろ？」<br />
「やぁっ、あっ・・・ンっ！あっ、ああっ、あアアァあああッ！！」<br />
<br />
握りこまれて圧迫され、上下に強く擦られる。<br />
ずっと与えられていなかった刺激に対し、呆気なくリョウヤの手の中で達してしまった。<br />
<br />
「はぁ、はぁっ・・・」<br />
<br />
息を肩で吸う。<br />
<br />
「あ、ひゃあっ！？あっぁ、あ、ああっ、うあっあああああああああああっ！？」<br />
<br />
射精後の余韻がまだ冷めないうちに、また前を手でしごき始めた。<br />
そして前をしごきながら、後ろに当てられたリョウヤのモノが同時に捻じ込まれた。<br />
入ってくる異物が内壁を圧迫する。<br />
想像していたような痛みは無かった。<br />
思っていた以上に激しい快感が勝っていた。<br />
<br />
「あっ・・・うあっ」<br />
「きついけど、すごい締め付けだ」<br />
「んっ・・・全部・・・入った、のかよ」<br />
「うん」<br />
<br />
股を広げ、リョウヤと繋がっているのを感じた。<br />
意識すると体温がさらに上がった。<br />
中のいい場所に太いものが当たって思わず吐息が漏れた。<br />
<br />
(何でこんなに気持ち良いんだよっ)<br />
<br />
それも、相手がリョウヤということが悔しかった。<br />
<br />
(リョウヤはどうなんだろ・・・)<br />
<br />
自分だけこんな思いになるなんて、負けたような気がした。<br />
<br />
「っ！」<br />
<br />
リョウヤの手によってまた前がイきそうになる、だが、寸前で根元を握られた。<br />
<br />
「動くからそれまで我慢だ」<br />
「っ！」<br />
「辛いならすぐ動く」<br />
<br />
言う前にリョウヤは腰を使って躍動を始めた。<br />
<br />
「うっ、くゥっ！」<br />
<br />
動き始めて、意識が根こそぎもっていかれた。<br />
突き上げられる度に込み上げる快感の波が押し寄せてくる。<br />
リョウヤも息を呑む。<br />
俺の中で快感が痛みよりも早く広がって、頭の中が真っ白になる。<br />
行為の最中、リョウヤに何度も名前を呼ばれたような気がした。<br />
だが、前と後ろの強い刺激と快感によって射精し、俺は意識を手放した。<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/136</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A4%E3%81%A8%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AD-%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E3%83%BB%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%A4%E3%81%A8%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AD%E5%89%8D%E7%B7%A8-%E7%9F%AD%E7%B7%A8-" />
    <published>2012-07-25T17:05:07+09:00</published> 
    <updated>2012-07-25T17:05:07+09:00</updated> 
    <category term="リョウヤとタイキ(短編・完結" label="リョウヤとタイキ(短編・完結" />
    <title>リョウヤとタイキ前編(短編)</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br id="NINJASELECTIONID" style="clear: both" />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
高校に上がれば恋話など腐るほど話題に上る。<br />
ちなみに俺は男だ。<br />
女子じゃなくても、共学に通っているのだから仕方ない。<br />
朝からさまざまな話が飛び交う。<br />
・・・付き合っている誰々が、何かあったの、機嫌悪いの、周りはそんな話で溢れていた。<br />
<br />
「そうかそうか、頑張ったな」<br />
<br />
挙句の果てに、泣き出した女友達を慰めている俺・・・本当、何をやっているんだか。<br />
<br />
「タイキは本当にいいヤツだぁぁぁ！」<br />
「はいはいこれからまた頑張れよ・・・わかったからハンカチ洗濯して返せ」<br />
<br />
人気のない踊り場で泣きつかれた。<br />
女子生徒の名前はリナ、俺はクラスメイトの彼女を慰めて見送った。<br />
リナは告白して敗れたらしい。<br />
高校に通うようになって、持ち歩くようになった俺のハンカチを涙と鼻水でぐちゃぐちゃにして握り締めて、ポニーテールを揺らしながら階段を下っていた。<br />
<br />
(いいやつ、ねぇ・・・)<br />
<br />
他意はないのだろうけれど、俺からすれば「いい人止まり」と聞こえる。<br />
まぁ・・・恋愛など自分が実感するより、人の話を聞く方が気も楽なので、それでいいと思うことにした。<br />
<br />
「よお」<br />
<br />
入れ違いに階段を上ってきたのは見覚えのある顔だ。<br />
<br />
「タイキのお悩み相談室は今日も健在だな」<br />
「嬉しくない」<br />
<br />
俺は口を尖らせて言い返した。<br />
立ち入り禁止の屋上に続く踊り場は、人気がなくて相談に都合がいい。<br />
この場所をよく利用しているのを知っているのは相談者か目の前に居る悪友、リョウヤぐらいだろう。<br />
<p>
	「お前の相談が全部こっちに回っているんだろ？いいかげんにしろ」</p>
どう考えてもリナをフッたのは目の前の男である。<br />
リョウヤはへらっと笑う。<br />
この男の顔は男らしいと女子にキャアキャア騒がれているが、表情を崩せば何のことは無い。<br />
ただのゆるいダメ男だ。<br />
<br />
「だって僕は興味ないもん。他人がどうした？付き合った？意味わからない。俺には関係ないもん。相手が僕のことを好きでも僕はそうじゃない。そうなるつもりもない」<br />
<br />
俺はため息を吐き、座り込んだままの体制で自分の膝に頬杖をついた。<br />
目の前で俺がしているように、リョウヤも向かい合って座り込むとにっと笑う。<br />
<br />
「関係ないもんじゃない。カワイ子ぶるなよ気持ち悪い」<br />
「そういうタイキも、がらにもなく女子を慰めちゃってさぁ、どういう風の吹き回しだよ？」<br />
「告白してふられたんだよ、慰めるってのもアレだけど・・・放って置けないだろ」<br />
「まったく、女の子を甘やかすタイキ君は見ていて胸焼けするなぁ、僕から見たら胸糞悪いってやつ？」<br />
<br />
フンと息を吐いたかと思えば、リョウヤはニタリと笑う。<br />
相手を馬鹿にした笑みだ。<br />
<br />
「人の痛みを勝手に理解したフリしちゃってさぁ、タイキは僕にお人良しって言われたいの？傷ついた人に「大丈夫」とか「ガンバレ」とかありきたりな臭いセリフを言っていたようだけれど、大きなお世話だよね？あの子からしてみたら、頑張った結果を君がさらにダメ押しさしているだけに過ぎない。それをどういうことか、あの子は「慰めている」と勘違いしている」<br />
「勘違いじゃない、俺は慰めていたんだ」<br />
「タイキのお人よし。まぁ、僕もあの子の気持ちなんてどうでもいいんだけれどさ。タイキの良心の次にどうでもいい事だ」<br />
人の心にズカズカと入り込んできて、目に付いたものをとりあえず蹴り飛ばすような言い草だ。<br />
コイツにとって人の心も道端の空き缶も大差ないのかもしれない。<br />
「また俺に喧嘩売りにきたのかよ？」<br />
<br />
昔から俺もリョウヤも喧嘩腰だ。<br />
特に双方とも苛々しているわけではないのだが、昔から付き合いは大きく変わっていない。<br />
一応、俺は元々こんな性格ではないと先に言っておく。<br />
問題はリョウヤだ。<br />
<br />
はっきり言うと、リョウヤの口が悪い。<br />
そのせいもり、昔から彼を理解する友人に恵まれなかった。<br />
それは恋人も同じ。<br />
まぁ・・・元のルックスが良いいので、女子をとっかえひっかえしていた時期もあるが、相手か告白してきたわりに、付き合い始めるとその相手にフラれて終わっている。<br />
リョウヤをふった女子いわく「想像と何か違う」「私はダメだけど、どこかの誰かとがんばって」らしい。<br />
リョウヤは口も悪いが、手癖も足癖も悪い。<br />
用は手が出るのが早いのだ。<br />
<br />
ふった女子いわく「もうやだ怖い」「絶対に大事にしてくれない」らしい。<br />
一部のドM女子から密かに人気を得ているが、それは信者であって恋人で無ければ友人でさえないのだろう。<br />
・・・俺はよく、周りに言われることがある。<br />
小学校から今の現在までこんなヤツと付き合っている俺が奇跡らしい。<br />
<br />
「喧嘩は売ってないよ」<br />
<br />
言いながら、リョウヤは俺の額にチョップする。<br />
じゃれたりする遊びのそれではなく、手首のスナップが利いた攻撃を頂いた俺は、そのまま後ろに尻餅をついた。<br />
<br />
「いって！やっぱり売りに来てるじゃねぇかよっ」<br />
「今日、学校は昼までだから後は僕に付き合うよねぇ？」<br />
<br />
倒れた俺を覗き込むようにリョウヤが言った。<br />
俺はハッとして息を呑む。<br />
リョウヤはおもむろに顔を突き出すとニコリと笑った。<br />
恋人ならロマンチックな空気を想像するかもしれないが、そんなもの微塵もない。<br />
殺気を飛ばすように、リョウヤは俺に笑顔を向けるのだ。<br />
<br />
「あ、答えは聞いていないから、肯定だけでオッケーだよ」<br />
<br />
俺は小さく頷いた。<br />
それしか俺には許されないのだから。<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
俺とリョウヤの関係は、良く言えば悪友。<br />
悪く言えばいじめっ子といじめられっ子の関係だったりする。<br />
いじめっ子とはいうものの、リョウヤは集団で一人をいじめるタイプではなかった。<br />
むしろその逆で他のイジメ集団を一人で登校拒否まで追いやった事もある、矛盾したいじめっ子だった。<br />
矛盾した生き物だが、それがリョウヤという生き物の名前なのだから仕方ない。<br />
弱いものを蹴落として生存するという野性の本能のままに行動するいじめっ子が普通なら、リョウヤは弱いものを近寄らせる事すらしない強者だった。<br />
<br />
ハッキリ言うと、小学生とは思えない殺気を振りまいていた。<br />
強いやつしか相手にしない。<br />
だが自分から喧嘩を売ることは無かった。<br />
常に喧嘩越しのため、どれを売ったのか覚えていないだけかもしれないが・・・俺が覚えている限り、リョウヤが本気で喧嘩を売ったところは一度しかない。<br />
何はともあれ・・・クラスでイジメられているわけではないのに、虐める側としてリョウヤは学校生活で孤立していた。<br />
そんな時に俺はリョウヤと出会った。<br />
<br />
小学４年の春だ。<br />
クラス替えのオリエンテーション。<br />
俺たちはドッジボールをして、その時に俺は運悪くリョウヤの顔面にボールを当てた。<br />
言葉にすれば妙にアッサリしているが、その場の雰囲気は最悪だった。<br />
クラスメイトは言葉を失い、担任の教師でさえ開いた口が塞がらなかった。<br />
<br />
「ご、ごめん・・・」<br />
<br />
俺は即座に謝った。<br />
悪気はなかった。<br />
だが、空気が凍るというのは比喩ではない。<br />
誰もが動けない中、世界の中心にいるリョウヤは妙に落ち着いていた。<br />
ゆっくりとした動作でボールを拾う。<br />
その間も俺以外の人間はピクリとも動かなかった。<br />
<br />
「おいテメェ」<br />
<br />
感情が読み取れない淡白な口調だった。<br />
<br />
「・・・え、僕？ブハァッ！！」<br />
<br />
リョウヤは俺を当てた。<br />
容赦のない剛速球だった。<br />
ボールは俺の顔面にヒットしたが、それをバカにする者はどこにも居なかった。<br />
<br />
「今の顔面だよな？」<br />
<br />
リョウヤが言った。<br />
<br />
「セーフだよね？顔面セーフだよね？まだ内野に居るじゃないか、しょうがないな。僕が外野に出してあげるよ。だからおいで、相手してあげるから」<br />
<br />
何度も言った。<br />
またリョウヤにボールをぶつけられた。<br />
頭狙いだ。<br />
<br />
「ぐはっ！・・・お前っ！！」<br />
<br />
その時の俺はどうかしていたのだ。<br />
理不尽さに苛立って、それが行動に出たのだ。<br />
すぐに攻撃が来るのがわかった俺は、ボールを受け止めて剛速球を投げ返した。<br />
リョウヤにぶつかるとボールはバウンドしてどこかへ転がって行った。<br />
だが、ボールを視線で追う人間はいない。<br />
誰もがリョウヤを見ていた。<br />
<br />
「・・・。」<br />
<br />
その時のリョウヤの表情を、俺は今でも鮮明に思い出せる。<br />
煮える溶岩でさえ瞬時に凍るような冷たく鈍い光の中に、怒りという名の熱が同時に存在していた。<br />
その光景も一瞬の出来事であり、リョウヤはすぐに顔を歪めると目線を下げてうつむいた。<br />
<br />
(もしかして俺・・・泣かした？)<br />
<br />
本当に泣いていたのかはわからないし、すぐに確かめる度胸はなかった。<br />
これが、俺が見た限り一度しかないリョウヤが本気で売った喧嘩の一部始終である。<br />
誰が勝って、誰が負けたともいえない。<br />
次にリョウヤが顔を上げた時には泣いてなどいなかった。<br />
ただただ俺を睨んでいた。<br />
<br />
それからだ・・・<br />
気がつけば、俺たちはいつも喧嘩をしていた。<br />
出会い頭に殴り、殴られたら蹴り返す。<br />
場所はどこでも良かった。<br />
教師が見ていようが見ていなくても関係ない。<br />
喧嘩を売られたら買い、ボロボロの放課後は当たり前になった。<br />
最初こそ引き分けが多かったが、時間がたつにつれて体格差がひらき始めたリョウヤに俺の方が一方的に負けるようになった。<br />
<br />
６年生に上がる頃だ。<br />
<br />
「もうガキじゃないから殴り合いはやめよう」と俺が提案した。<br />
<br />
無論、リョウヤは願い下げた。<br />
<br />
「おいお前、大人気ないぞ！」<br />
「まだ大人じゃないんだからいいだろ？」<br />
<br />
もっともな言い分だったが、俺はため息を吐くことしか出来なかった。<br />
小学校を卒業しても、通うのは地元にある同じ中学だ。<br />
これからは一方的に俺が負けるというのを理解していた。<br />
<br />
「・・・なぁ、タイキ」<br />
<br />
初めてリョウヤに名前を呼ばれたのは小学校の卒業式後だった。<br />
コイツ・・・俺の名前を覚えていたのか？っていうのが俺の心の第一声だった。<br />
<br />
リョウヤは笑った。<br />
ソイツの笑顔を見るのも、それが初めてだった。<br />
人を馬鹿にした顔だ。<br />
今でこそ見慣れた顔だが、小学校の頃は常に無表情お化けだったため、リョウヤの笑顔に俺は驚きが隠せなかった。<br />
<br />
「その提案、お前が俺の下僕になるなら考えてやってもいいぞ」<br />
「・・・お前、趣味悪いって言われないか？」<br />
「生憎、正面からそんなことを言う奴は今のところお前しかいない」<br />
「そうだったな・・・まぁいいや、下僕じゃなくて友達ならいいけど」<br />
「友達？」<br />
<br />
リョウヤは疑問を浮かべながら首をかしげた。<br />
その表情がなんだか滑稽に見えた。<br />
まるで聴きなれない異国の言葉を耳にしたような反応だった。<br />
<br />
「・・・友達ね、悪友の間違いだ」<br />
<br />
リョウヤの呟きに俺は心の中だけで同意した。<br />
俺たちの意見が重なったのもそれがはじめてだった。<br />
それから、中学に上がったリョウヤはそれなりに落ち着いた。<br />
笑顔と愛想で取り繕うことを覚えたらしく、その頃から女子にモテはじめた。<br />
<br />
・・・俺が自分の変化に気がついたのもその頃だ。<br />
<br />
リョウヤが隣に居るのが普通になっていた。<br />
だからこそ、女の子と一緒に帰っているリョウヤを見送る俺の心はざわついた。<br />
けれどそれが恋心や純情な気持ちには思えなかった。<br />
普通、好きな人ができたのなら・・・<br />
<br />
好きなヤツが誰かと一緒に居るところを見たら、居てもたっても居られないのではないのだろうか？<br />
好きな人とキスをしたい、手を繋ぎたい・・・そう思うのが普通じゃないのだろうか？<br />
俺はそこまで考えて頭を横に振った。<br />
ありえない。<br />
リョウヤが俺の恋人とかありえない。<br />
昔から幼馴染だからとか、そういう理由でもない。<br />
ただ、想像できないのだ。<br />
<br />
リョウヤが俺に向かって「愛している」とか「好きだ」とか言う姿。<br />
想像しただけで鳥肌が立つ。<br />
なら、これは恋心などではない。<br />
ただリョウヤが居ない事に慣れていないだけだと、その時からずっと言い聞かせた。<br />
<br />
「タイキ？どうかしたのか？」<br />
「え？」<br />
<br />
前を歩いていたリョウヤが振り返って俺を見ていた。<br />
俺は歩を進めて追いつく。<br />
<br />
「別に・・・」<br />
「ボォっとしているな、何かあったのか？」<br />
「いや、リナのやつ大丈夫かなって思ってさ」<br />
「ふぅん？」<br />
<br />
俺は口からでまかせを言う。<br />
リョウヤは納得したのか、していないかわからない。<br />
俺は続けて口を開く。<br />
<br />
「告白して好きな人に拒まれるのって、やっぱり辛いのかな？」<br />
「いきなりどうしたんだよ？気持ち悪いぞ？」<br />
<br />
リョウヤは俺の頭一個分高い位置から鼻で笑った。<br />
まさに見下している。<br />
心身ともに見下している。<br />
<br />
「でも・・・やっぱりフラれるのは辛い、よな・・・」<br />
<br />
俺が呟くと、リョウヤは肩眉を吊り上げる。<br />
だが、口にする言葉はない。<br />
気まずい無言の間が数秒ほど続いた。<br />
<br />
「なんでもない、俺の独り言だ」<br />
<br />
俺が言いながら笑ったが、リョウヤの表情は変わらない。<br />
何事も無かったかのようにそのまま前を見て歩き出してしまった。<br />
俺はその後に続く。<br />
後ろからリョウヤの顔を見ることはできないし、心なんて読み取れなかった。<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
リョウヤが住んでいるアパートに来ても、俺たちの会話は数えるくらいのものだった。<br />
なんで今日に限って家に俺を呼んだのかはわからない。<br />
だが、特に用事がなくても呼ばれることはあるので気にならなかった。<br />
<br />
「・・・。」<br />
「・・・。」<br />
<br />
無言。<br />
気まずい空気というわけではない。<br />
これも一種の暗黙の了解であり、お互いの付き合い方だ。<br />
どれぐらいの時間がたっただろうか、俺はたまにチラリとリョウヤの様子を伺う。<br />
端整に整った顔立ちに、伏せられた睫は長い。<br />
どこにでもいるボサボサ頭に眼鏡しか特徴のない俺とは違う。<br />
俺がこいつを好き？<br />
そりゃあ、そこらの女子に比べたらリョウヤの方が小奇麗なのは確かだが、そこまで血迷った覚えは無い。<br />
好き？<br />
<br />
・・・恋人として好きなんて嘘だ。<br />
(そうだよな・・・リョウヤも俺も男だ。気の迷いに違いない)<br />
第一、俺よりも男としてガタイの良いリョウヤだ。<br />
俺が乙女でもない限りありえないことだろう。<br />
そうに違いない・・・俺は読んでいた漫画に意識を戻した。<br />
<br />
「なぁタイキ」<br />
<br />
不意に名前が呼ばれた。<br />
俺はちょうどマンガを読み終わったところで、机の上に出された麦茶を飲みながらリョウヤを見る。<br />
リョウヤはベッドに座って雑誌を眺めながら続けた。<br />
何気ない口調だ。<br />
まるで明日の天気でも聞くような口調でリョウヤは言い放つ。<br />
<br />
「男同士のセックスって気持ち良いのか？」<br />
<br />
俺は麦茶を吹いた。<br />
ゴホゴホと咳が止まらない。<br />
<br />
「ゴホッ・・・い、いきなり何の話だ？」<br />
「いや。そうなのかと思って、タイキに聞いてみた」<br />
「俺知らないよ！？」<br />
「よく恋の相談に乗っているじゃないか」<br />
「ゲイの相談は今のところないけど！？」<br />
「えっ・・・」<br />
「なんでそこでドン引き！？」<br />
<br />
リョウヤは本気で驚いている。<br />
珍しく、目を丸くして俺を見ていた。<br />
<br />
「タイキなら知っていると思っていた・・・僕が馬鹿だった」<br />
「何を勝手に決め付けているんだ馬鹿野郎」<br />
「絶対、男どもを百戦錬磨しているものだと思っていた」<br />
「お前の中の俺はプレイボーイ設定なのか！？」<br />
「男どもに対しては、ね・・・」<br />
「そこは強調しなくて良いだろ！？」<br />
「で、気持ちいいのか？」<br />
「話を戻した！？」<br />
<br />
知らないと俺が突っぱねると、リョウヤが笑った。<br />
これは・・・クラスメイトに愛想を振り撒く時の笑顔じゃない。<br />
ただ単に、楽しい玩具を見つけたときのそれだった。<br />
<br />
「試してみない？」<br />
<br />
悪魔の宣告のごとく、リョウヤが言った。<br />
<br />
「は？」<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/135</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E4%B9%85%E3%81%97%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%82%E3%81%9D%E3%81%AE2%E3%80%81%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%80%82" />
    <published>2012-03-09T22:56:17+09:00</published> 
    <updated>2012-03-09T22:56:17+09:00</updated> 
    <category term="日記" label="日記" />
    <title>久しぶりの日記。その2、迷走。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>
	<br />
	まずはじめに・・・お久しぶりです、一羽です。</p>
<p>
	最近では、小説よりも絵をかいている自分がいます。</p>
<p>
	BL的小説を書かなくなってしばらくたちますね。(この場合、本家サイトのブログの更新されなさ具合を見て)</p>
<p>
	長編書いて燃え尽きるような感じだったのでしょうか・・・とりあえず、長編を途中で投げ出さなかったことに安心しすぎて時間がたってしまっていますね。</p>
<p>
	小説は今でも完全に書いていないと言う事ではないのですが、完成していない、または、完成するまで書き上げることができていない状況です。</p>
<p>
	できていないというのは、何だかふてぶてしい言い方ですよね・・・こんなに時間がったっても、次を待っていらっしゃる方に大変申し訳ないです。<br />
	<br />
	<br />
	&nbsp;</p>
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/134</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E4%B9%85%E3%81%97%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%82%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%91%E3%80%81%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%80%82" />
    <published>2011-05-28T01:16:58+09:00</published> 
    <updated>2011-05-28T01:16:58+09:00</updated> 
    <category term="日記" label="日記" />
    <title>久しぶりの日記。その１、迷走。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
こちらの日記ではかなり久しぶりです。<br />
一羽です。生きてます。<br />
<br />
次に書く事もせず何をやっているのかというと・・・リアル生活がきついです。<br />
・・・と、暗い話をしてもどうしようもないので本題&darr;<br />
<br />
「次からの話・・・どうしよう」<br />
<br />
正直、ネタがない(本音)<br />
あったとしても起承転結が・・・・ｏｒｚ<br />
ただでさえ構成力無いのに山もオチもあったものじゃない・・・！<br />
<br />
とりあえず考えをまとめた一覧。<br />
<br />
・アリスシリーズには躓いた<br />
<br />
・人外に手を出そうか<br />
<br />
・たまにはオチもヤマも考えず気楽に書こうか<br />
<br />
・早く配信しろよ！！<br />
<br />
・微エロって素敵だよね<br />
<br />
・ジャンルは現代でいくか(またか)<br />
<br />
・獣耳・・・っ！<br />
<br />
<br />
・・・結論、かなり迷走してます。<br />
<br />
久しぶりの日記がこんなのってどうよ？；<br />
<br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/133</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%80%90%E9%95%B7%E7%B7%A8%E3%80%91%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1-%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1%EF%BC%97%EF%BC%99%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%80%90%E5%AE%8C%E7%B5%90%E3%80%91" />
    <published>2010-12-21T18:17:06+09:00</published> 
    <updated>2010-12-21T18:17:06+09:00</updated> 
    <category term="【長編】散らぬ花(完結" label="【長編】散らぬ花(完結" />
    <title>散らぬ花７９・・・【完結】</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<div>「なっ！？」</div>
<div>「なにか抜けているんだよな。うん、抜けていると思った」</div>
<div><br />
人をぶっておいて、真夏は一人納得したように頷いている。</div>
<div><br />
「だから、さっきからなんだっ！</div>
<div><br />
奏はイライラとしたように言う。</div>
<div>だが、そんな奏に気を遣うことなく、真夏は奏の傍に居座り続けている。</div>
<div>こんな自分に落胆して、どこかに行ってほしい。</div>
<div>どこかに、</div>
<div>早くどこかに・・・</div>
<div>けれど、心のどこかでは引き止めたい気持ちもあり、矛盾ばかりが奏の中で膨れ上がる。</div>
<div>真夏はため息を吐き、腕を組むとこちらをチラリと見てくる。</div>
<div><br />
「お前さ、嘘つくときに微妙に目線がずれているんだよな」</div>
<div>「は？」</div>
<div><br />
真夏は言うや否や、奏の頬を挟むとグリッとこちらを向かせた。</div>
<div><br />
「この状態で俺をけなしてみろ」</div>
<div>「放してください！」</div>
<div><br />
放せとは言うが、自分から振り払おうとは思わないらしい。</div>
<div>そして・・・やっぱり、目線の視点は少しずれていた。</div>
<div><br />
「奏。こっち向いてくれ」</div>
<div>「貴方が無理に向かせたのでしょう」</div>
<div>「そうだな、誰かさんが前にこんなことしてくれたお返しだ」</div>
<div>「・・・。」</div>
<div>「奏は男が怖いわけじゃない、なら俺が怖いのか？」</div>
<div>「何のことを言って―――・・・ッ！？」</div>
<div><br />
奏は言い返そうと思い下げた目線を前に戻そうとした。その時、唇に柔らかいモノが押し当てられて驚いた。</div>
<div>一瞬だと思っていたその出来事はあまりにも長く、離される前に唇をなめられた事に奏はまた驚いた。</div>
<div><br />
「・・・なに、して・・・」</div>
<div><br />
瞳を見開く奏。</div>
<div>真夏は離れると角度を変えてもう一度、触れるだけのキスをした。</div>
<div><br />
「何って、昨日お前からしといて、これがわからないわけないだろ？」</div>
<div>「・・・同情じゃないですか・・・こんなの・・・」</div>
<div><br />
泣きそうな奏の表情に気がついたが、真夏は気づかないふりをする。</div>
<div><br />
「同情でこんなこと出来るかよっ・・・その、無理やり・・犯された・・・相手・・に・・なんか・・・」</div>
<div><br />
真夏は顔を真っ赤にさせて俯きながら言う。</div>
<div>口に出して言ってみればみるほど、恥ずかしくてたまらない。</div>
<div>対して奏の表情はどんよりと影がさしていた。</div>
<div><br />
「い、いや、本当は嫌だったとか、そう言うわけじゃないんだ！って・・・なに言ってるんだ俺！？」</div>
<div><br />
これでは自分の方が襲われるのを待っていたようである。</div>
<div><br />
熱っぽい体温。</div>
<div>寄せられた肌。</div>
<div>上ずった自分の声。</div>
<div>切羽詰った奏の顔・・・</div>
<div><br />
奏を気遣おうとして考え出した思考を意識した瞬間、羞恥が蘇ってきた。</div>
<div>身体が一気に火照り、頭が沸騰しそうなほど熱くなる。</div>
<div><br />
「その・・・」</div>
<div><br />
真夏はどうしたものかと困ってしまう。</div>
<div><br />
「俺さ、本当は前からから奏が千楼院の人間だって事、知っていたんだ」</div>
<div>「そうだ・・・僕は真夏を騙していた・・・」</div>
<div>「うん。最初はそう思った。けれどそれもまた違った」</div>
<div><br />
第三者である橋田に断言されようとも、本人である奏に言われようとも、そんな気にはならなかった。</div>
<div><br />
「俺は、」</div>
<div><br />
嘘がどうとか、真実がどうとか言う問題ではない。</div>
<div><br />
「奏を信じていた。千楼院とか、言っていることが嘘だとか、本当だとか、そんなのは関係なく、奏を信じていたんだ。」</div>
<div><br />
自分が見たもの、その場で感じたもの、色んな時間をかけて築き上げてきた事で出来上がった思い。</div>
<div><br />
そして、</div>
<div><br />
「根拠はなかったけれど、これだけは絶対信じられたんだ・・・その根拠には名前があるんだとしたら、俺はなんと言えばいいんだろう？」</div>
<div><br />
真夏はここに来るまで、言葉をあれこれ考えていた。</div>
<div>だが、どれも自分らしくなかった。</div>
<div>言葉を選ぶように真夏は唇を動かす。</div>
<div><br />
「えっと、だな・・・俺がお前を愛してたら・・・奏は迷惑、か？」</div>
<div><br />
たどたどしく、だけれど不器用な心の声を乗せて真夏が言葉を紡いだ。</div>
<div><br />
奏は瞳を見開く。</div>
<div>風が吹き、桜の花弁がそよいだ。</div>
<div>その風が胸を凪ぐように、優しい波紋となって広がる。</div>
<div>真夏の言葉によって世界が色を変えたように感じた。</div>
<div><br />
（なんで・・・）</div>
<div><br />
なぜ今なんだろう？</div>
<div>なぜこんなに嬉しいと思うのだろう？</div>
<div><br />
（・・・でも、）</div>
<div><br />
今回の件が奏の心に影を落とす。</div>
<div><br />
「でも僕は・・・」</div>
<div>「言っておくが俺は道理なんかいらない、お前と一緒に今を過ごしていきたいと思ったんだ。昔のこととか、自分に非があるだの、まどろっこしい理屈もいらない」</div>
<div>真夏はフンと吐き捨て、奏に目線を投げかける。</div>
<div>「それに、お前もさっきからグダグダしているんだよ。俺を惚れさせるって言ったのはどこの誰だ？ 」</div>
<div>「僕、ですね」</div>
<div>「そうだぞ、目標達成したんだ。もっといい顔しろよ、そんなジメジメした考え方ばっかりしていたら、付いて行くもおも付いて行かないぞ？」</div>
<div><br />
言って、真夏は奏の頭にポンと手を乗せる。</div>
<div><br />
「俺はお前と一緒にいたい」</div>
<div>真夏の声は胸にまで響いてくる。</div>
<div>共鳴するように奏の心は心地よくなる。</div>
<div><br />
&nbsp;(なぜ俺はこの人が好きのなったのだろう？)</div>
<div><br />
ふいに、奏はそんな事を思う。</div>
<div>そしてハッとした。</div>
<div><br />
(・・・あぁ、そうだったか・・・)</div>
<div><br />
即座に答えに行き着いて、奏は少し面食らった。</div>
<div><br />
(俺は・・・)</div>
<div><br />
答えなんてとうに出ている。</div>
<div>真夏はここまで正直に行動してくれたのに、自分は何をしているんだろう？</div>
<div><br />
「いいか奏、もう一度言うが俺はお前を愛している。わかったなら返事を返せ」</div>
<div><br />
ぶっきらぼうに言われて奏は笑ってしまいそうになる。</div>
<div><br />
(・・・俺は真夏が好きなんだ)</div>
<div><br />
そこに理由を探していたらキリがない。</div>
<div>奏は笑みをこぼし、返事を口にする。</div>
<div>とっても短い返事。</div>
<div><br />
<br />
&nbsp;</div>
<div>「・・・好きです」</div>
<div><br />
<br />
&nbsp;</div>
<div>何が、とは言わない。</div>
<div>誰が、とは言わない。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>それを聞けば真夏は満面の笑みを浮かべて「わかった」と答える。</div>
<div>その後は二人ともベンチに座ったまま、しばし無言だった。</div>
<div>けれどそこに気まずさはなく、どこまでも暖かい気持ちが広がっていた。</div>
<div><br />
「奏、」</div>
<div><br />
ふいに真夏が名前を呼ぶ。</div>
<div><br />
「なんですか？」</div>
<div>「少し・・・いいか？」</div>
<div><br />
承諾をもらう前に真夏は奏の肩に寄りかかる。</div>
<div><br />
「どうかしましたか？」</div>
<div>「俺、幸せかもしれない」</div>
<div><br />
そう言った真夏は微笑んだ。</div>
<div>暖かい陽だまりのような微笑み。</div>
<div>それを見た奏も自然と笑みを漏らす。</div>
<div>&nbsp;<br />
<br />
&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>―――あの時の花は雨に散る事無く、隣で笑顔をほころばせていた・・・</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div><br />
&nbsp;</div>
<div>散らぬ花・・・―END―</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;&nbsp;------------------------------------------------------------------------------</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>【あとがき】</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>ここまで行き着くのは果てしなく長かったです。</div>
<div>気がつけば最初に計画していた内容と四十五度ほどズレていたりますし・・・</div>
<div>そして、最後までなかなかくっ付いてくれない二人に一番じれったくなったのは自分です(オイ</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>全体的にシリアス調でお送りした物語でしたが、どうだったでしょうか？</div>
<div>途中で読むのに飽きるだろうという予想に一羽はハラハラしています。</div>
<div>エロも少なく、それ目当ての方には申し訳なさでいっぱいです。<br />
・・・そして、もう少しギャグを織り込めばよかったなと反省。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>散らぬ花はこんな感じで完結です。</div>
<div>またよろしければ次回作にお付き合いしてくださるのを、楽しみに待っております。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>一羽より。</div>
<div>&nbsp;</div>
<br />
<br />
<br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/"><img border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ" width="88" height="31" src="http://novel.blogmura.com/novel_bl/img/novel_bl88_31_1.gif" /></a><br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/">にほんブログ村</a><br />
<br />
<br />
&nbsp;
<div>&nbsp;</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/131</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%80%90%E9%95%B7%E7%B7%A8%E3%80%91%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1-%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1%EF%BC%97%EF%BC%98" />
    <published>2010-11-16T21:47:12+09:00</published> 
    <updated>2010-11-16T21:47:12+09:00</updated> 
    <category term="【長編】散らぬ花(完結" label="【長編】散らぬ花(完結" />
    <title>散らぬ花７８</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<div><br />
<br />
<br />
&nbsp;</div>
<div>駅前。</div>
<div>春の季節にここへ来るのが奏の楽しみだった。</div>
<div>植えられた桜の並木道は美しく、訪れた者たちを満開の桜が歓迎する。</div>
<div>特に名が知れた名所スポットではないが、行き交う人々を見送り続ける桜の花を見ているのは好きであった。</div>
<div>それは何年たっても変わりはしない。</div>
<div><br />
(・・・。)</div>
<div><br />
奏は広場に設けられたベンチに腰を下ろし、桜の木を見上げると瞳を細める。</div>
<div>あの日の空は、こんなに晴れてはいなかった。</div>
<div>雨が降り出したかと思えばすぐに土砂降りの雨へと変わったのを覚えている。</div>
<div><br />
桜を見に行く途中から落胆したものだ。</div>
<div>せっかく花を咲かした桜は無情にも雨風に叩きつけられて散ってしまっただろう。</div>
<div>今年は駄目だな、と、思った。</div>
<div>けれど足は自然と並木道へ向っていた。</div>
<div>先に何があるとも知らなかったし、第一想像もしていなかった。</div>
<div><br />
&nbsp;</div>
<div>―――そして、そこで見たのは真夏の姿だった。</div>
<div><br />
&nbsp;</div>
<div>雨に打たれる姿は散ってゆく桜より儚げで、一瞬にして目を奪われた。</div>
<div>彼も桜の花びら同様、今にでも散ってしまうのではないのかと思ったほどだ。</div>
<div>そう思った刹那、彼は目の前で崩れるように倒れた。</div>
<div><br />
『おいっ！？』</div>
<div><br />
抱き起こせば虚空を見つめる瞳が見えた。</div>
<div>彼の心は壊れていた。</div>
<div>それを感じた奏はいてもたってもいられず、彼に話かけ続けた。</div>
<div>しっかりしろとか、大丈夫か、とか・・・その当時は自分の口下手にほとほと呆れたものだ。</div>
<div><br />
この花をまだ散ることのないようにと、出来る限りの事をした。</div>
<div>散らせるには惜しい花だった。</div>
<div>今こうして思い出だせば、あの頃から惚れていたのかも知れない。</div>
<div><br />
「・・・。」</div>
<div><br />
そこまで考え、奏は自分の愚かしさに嫌気がさした。</div>
<div>結局、最後に真夏を散らしたのは自分だ。</div>
<div>昨夜の罪は言い逃れようのない罰として奏での心を蝕んでいた。</div>
<div><br />
「・・・・俺はバカか」</div>
<div><br />
忘れなければならないことを自分から思い出してどうする・・・？</div>
<div>感傷に浸れば浸るほど、思い出すのは真夏の姿ばかりである。</div>
<div>奏は深いため息を吐いた。</div>
<div><br />
「おい」</div>
<div><br />
その時。</div>
<div>背中にかかった声を聞き、奏はバッと振り返った。</div>
<div>今、一番聞きたかった声。</div>
<div>嘘かと思った。</div>
<div>聞き間違いかと思った。</div>
<div>もう二度と会うことはないと思っていたのに。</div>
<div>けれど、確かにそこにいた。</div>
<div>声の主は奏の背後で静かに佇んでいる。</div>
<div><br />
「真夏っ！？」</div>
<div><br />
名前を口にしたら泣きたくなった。</div>
<div><br />
「おいッ！」</div>
<div><br />
ベンチを立ち、脱兎のごとく逃げようとした奏の腕を真夏が掴んだ。</div>
<div><br />
「なんで逃げるんだよッ！！」</div>
<div>「放してください！」</div>
<div>「誰が放すかよ馬鹿！俺の話を聞け！」</div>
<div><br />
しばらくもみあいになったが、真夏の一喝で奏が大人しくなった。</div>
<div><br />
「・・・なんで」</div>
<div>「なんでここにいるのかって？追いかけてきて悪いか？ここまで来るのは結構大変だったんだぞ、その筋のツテに聞いたりして」</div>
<div>「・・・。」</div>
<div>「お前を探していたんだよ、奏」</div>
<div><br />
奏はベンチに無気力のまま座らされ、その隣に真夏も座った。</div>
<div><br />
「心配かけさせるなよ」</div>
<div>「それは・・・友人として、でしょう？」</div>
<div><br />
奏が口元を吊り上げ、ボソっと呟く。</div>
<div><br />
「は？何だって？？？」</div>
<div><br />
聞こえなかったらしく、真夏は疑問の目線を奏へ投げかけた。</div>
<div>顔を歪めると奏はため息を吐く。</div>
<div><br />
「いい加減、うんざりしたんです。僕は貴方を裏切った、貴方はそれに絶望した。それだけの関係でしょう？」</div>
<div><br />
投げやりな奏の言葉に真夏は眉を吊り上げる。</div>
<div><br />
「友達の裏切りが信じられなくて追っかけてきた？未練たらたらでうっとおしいんですよ」</div>
<div>真夏の眉間のシワがさらに深く刻まれる。</div>
<div>「僕は遊べればそれだけでよかったんだ、これに懲りたらもう・・」</div>
<div><br />
&nbsp;</div>
<div>―――パシンッ！</div>
<div><br />
&nbsp;</div>
<div>次の瞬間、晴れ渡った空の下、乾いた音が響き渡った。</div>
<div>通行人が驚いた表情でこっちを見ているのが視界の隅に映る。</div>
<div>何が起こったのかわからなかった。</div>
<div>奏は痛みも忘れて、真夏の方を唖然と見ている。</div>
<div>真夏が放った平手は奏の右頬に赤みを帯びさせていた。</div>
<div><br />
「アホ」</div>
<div>「！？」</div>
<div>「もう一度言う。アホだな、お前」</div>
<br />
<br />
<br />
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br />
<br />
微妙なところで区切りました(いつもの事？；<br />
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><br />
・・・長らくお待たせしてすみません</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">散らぬ花はあと１、２回の配信で完結しそうです。<br />
<br />
<br />
<br />
&nbsp;<br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/"><img border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ" width="88" height="31" src="http://novel.blogmura.com/novel_bl/img/novel_bl88_31_1.gif" /></a><br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/">にほんブログ村</a><br />
<br />
<br />
&nbsp;</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/130</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%80%90%E9%95%B7%E7%B7%A8%E3%80%91%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1-%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1%EF%BC%97%EF%BC%97" />
    <published>2010-10-11T12:29:45+09:00</published> 
    <updated>2010-10-11T12:29:45+09:00</updated> 
    <category term="【長編】散らぬ花(完結" label="【長編】散らぬ花(完結" />
    <title>散らぬ花７７</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<div>それを確かめると奏は一つ溜め息を吐き、唇を耳元に添えた。</div>
<div><br />
「真夏・・・」</div>
<div><br />
甘く名前を囁き、続ける。</div>
<div><br />
「好きだ」</div>
<div><br />
言うと耳たぶを甘噛みし、首筋にキスを落とす。</div>
<div><br />
(え・・・？)</div>
<div><br />
真夏から奏の表情は見られなかった。</div>
<div>でも・・・切な過ぎる声色は伝わった。</div>
<div>そして、壊れ物を扱うようなキス。</div>
<div>まるで大切なものをそうするかのように、奏は真夏を抱きしめた。</div>
<div><br />
『壊れないでくれ』</div>
<div><br />
そんな声が聞こえた気がして、真夏は衝動的に奏を抱きしめ返したくなった。</div>
<div>そして、『大丈夫だから』と伝えたかった。</div>
<div>けれど両腕は上で纏められ、口には猿ぐつわがされていてそれは叶わない。</div>
<div>自分が歯がゆく感じた。</div>
<div>奏は抱きしめたまま、ゆっくりと自身を押し進める。</div>
<div><br />
「っ！」</div>
<div><br />
全てを受け止めるように真夏は耐えた。<br />
思いも、<br />
行動も、</div>
<div>心も、</div>
<div>全て・・・</div>
<div>奏という存在を自分の身体に刻み付けるように。</div>
<div><br />
「真夏っ」</div>
<div>息を切らした奏は真夏を抱きしめた。</div>
<div>ただその存在が愛おしくて、奏は真夏を見つめ続ける。</div>
<div>二人は見詰め合っていた。</div>
<div>言葉はない。</div>
<div>だが、この時間が永遠に続けばいいのにと、二人は思っていた。</div>
<div>思っていた・・・</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;<br />
<br />
&nbsp;</div>
<div>&times;&times;&times;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div><br />
<br />
&nbsp;</div>
<div>―――朝。</div>
<div><br />
太陽の眩しさに目覚めれば、そこにいるはずの奏がいなかった。</div>
<div>ベッドはもぬけの殻。</div>
<div>途中で気を失ったのであろう、真夏の処理もされていた。</div>
<div>パジャマまで着させられており、嫌な予感が胸の中に広がる。</div>
<div><br />
「・・・奏！」</div>
<div><br />
事後のためか身体は鉛のように重く、動きは鈍かったがいつまでもこうしているわけにはいかない。</div>
<div>真夏は叫ぶと見慣れた男の姿を求めて部屋中を探した。</div>
<div>リビング、キッチン、バスルーム、そして奏の部屋。</div>
<div><br />
「！」</div>
<div><br />
最後に奏の部屋のドアを勢いよく開け、真夏は瞳を見開く。</div>
<div>視界に広がった光景は、初めて奏を迎えたその日の部屋と何一つ変わりなかった。</div>
<div>壁に寄せられた家具。</div>
<div>シーツもかけられていないベッド。</div>
<div>生活観のない部屋。</div>
<div>雑貨品は何一つ置かれていなかった・・・</div>
<div>そこには、奏の存在どころか今までの事が夢であったかのように、あの日の日常が広がっていた。</div>
<div><br />
「・・・・嘘・・・」</div>
<div><br />
部屋を見渡し、事を理解し、真夏の見開かれた瞳から大粒の涙が零れ落ちた。</div>
<div><br />
「嘘・・・ウソ・・・うそ・・・」</div>
<div><br />
言葉でどれだけ否定しようにも、現実は何一つ変わらない。</div>
<div>真夏は崩れるようにその場に座り込んだ。</div>
<div><br />
「なんで・・・」</div>
<div><br />
呟きは室内に反響する。</div>
<div><br />
「奏・・・俺、気がついたのに・・・せっかく、気がついたのに・・・・」</div>
<div><br />
橋田から真実を聞かされてもなお、真夏の心は揺らぎ無いものであった。</div>
<div>その心の、本当の意味を真夏は知った。</div>
<div><br />
「・・・。」</div>
<div><br />
真夏は、無言で立ち上がった。そして涙を拭って前を見る。</div>
<div>泣く暇があるなら追いかけなければならない。</div>
<div><br />
行こう。</div>
<div><br />
言いそびれた言葉を伝えるために。</div>
<div>あの時の想いを伝えるために。</div>
<div><br />
真夏は早々と服を着替えると、机の上に置いていた資料をひったくる勢いで持ち出し、自由の利かない身体を引きずりながら自宅のマンションを後にした。</div>
<br />
<br />
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br />
<br />
&nbsp;<br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/"><img border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ" width="88" height="31" src="http://novel.blogmura.com/novel_bl/img/novel_bl88_31_1.gif" /></a><br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/">にほんブログ村</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/129</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%80%90%E9%95%B7%E7%B7%A8%E3%80%91%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1-%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1%EF%BC%97%EF%BC%96" />
    <published>2010-09-13T20:16:44+09:00</published> 
    <updated>2010-09-13T20:16:44+09:00</updated> 
    <category term="【長編】散らぬ花(完結" label="【長編】散らぬ花(完結" />
    <title>散らぬ花７６</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<div><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<font color="#800000">※ここから先は１８禁になります</font><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
それどころか、奏に見られているという事を意識するばかりだ。</div>
<div><br />
(・・・俺は、やっぱり・・・)</div>
<div><br />
見られている自分の身体。</div>
<div>それを痛いほど感じている自分。</div>
<div><br />
&nbsp;(・・・奏の事が)</div>
<div><br />
だが、真夏の思考はすぐに真っ白になる。</div>
<div>奏が真夏のモノをパクリと口に含んだからだ。</div>
<div><br />
(――――ッ！？！！？！)</div>
<div><br />
あまりにも無骨な光景に対し、言葉にならない声が真夏の胸に溢れた。</div>
<div>自分のモノが奏の口の中に消えている。</div>
<div>驚きと疑問が入り混じった表情を浮かべていると、奏がソレを銜えたまま不敵に微笑んだ。</div>
<div>次の瞬間、ズズっと音がしそうなほどキツク吸い上げられて、真夏はその反動で腰を跳ね上げる。</div>
<div><br />
(なに・・・これっ・・・ッ！)</div>
<div><br />
強い刺激によって生まれた快感に真夏は混乱していた。</div>
<div>上ずった声はくぐもり、猿ぐつわに吸収される。</div>
<div>奏は面白いほど反応した身体に満足したのか、今度は舌でしごきにかかる。</div>
<div>裏筋を舐め上げ、その先をグッと吸い上げるようにしゃぶる。</div>
<div><br />
「―――ぁっ・・・・！」</div>
<div><br />
ザラザラとした奏の舌の感覚をダイレクトに感じて、真夏は声を漏らす。</div>
<div>押し殺そうにも、同性とは思えないほど甘いその声は、くぐもっていながらも奏の耳にも届いた。</div>
<div><br />
(くそっ・・・こっち見るなよ・・・っ！)</div>
<div><br />
心の中の悪態は虚しく、奏は切羽詰った真夏の顔を上目遣いで見据えていた。</div>
<div>手に負えない獣に懐かれた気分だ。</div>
<div>真夏は悔しくなって目線をそらした。<br />
&nbsp;</div>
<div>だが、すぐに絶頂の兆しを身体の感覚が拾い上げてゆく。</div>
<div>ただでさえ身体が敏感になっているのに、そこに強い刺激を与えた事によって痺れるような感情の波が押し寄せてきた。</div>
<div>快感は中心から背筋を電気のように伝い、脳に到達すると思考を真っ白に染め上げる。</div>
<div><br />
「ぁぁっ、ぁぁぁああッツ！！！」</div>
<div><br />
ずれた猿ぐつわの間から真夏の声が放たれる。</div>
<div>同時に、行き過ぎた快楽によって刺激された自身の欲望を、口の中へブチ撒いた。</div>
<div>その後はびちゅびちゅと尾を引くような射精が続き、奏はそれら全てを飲み込む。</div>
<div>最後にゴクリと飲み下す奏の喉を、真夏は朦朧とする意識の中で眺めていた。</div>
<div>初めての行為でイッたのが人の口の中だという事を意識すると、羞恥で顔も上げられない。</div>
<div>まだ、手の方がよかった・・・と、そこまで考えて、自分は何を想像しているんだと一人で突っ込み、羞恥の思考を振り払った。</div>
<div><br />
「味は濃いし、量は多いし・・・我慢していたんだな」</div>
<div><br />
真夏のモノは先ほどイッたばかりだと言うのに、また半立ちになった状態で先走りを垂れ流している。</div>
<div>それを観察しながら言った奏の言葉に、真夏はカァっと顔を朱色に染めた。</div>
<div>・・・面と向かって言われてしまうと、どう反応すればいいのかわからない。</div>
<div>だが、そんな真夏を置いて、奏は次なる行為を仕掛ける。</div>
<div>先ほどまで閉じられていた真夏の股を、奏が割り開くなりそこへ顔をうずめた。</div>
<div><br />
(う、うわぁぁぁぁあああッッッツ！！！？！)</div>
<div><br />
真夏は心の中で叫んだ。</div>
<div>男同士の行為で後ろを使うのは知っていたが、ソコに迷う事無く顔を近づける奏が信じられなかった。</div>
<div>奏は小さなソコを見つけると唇を押し付け、その中に舌を差し込んだ。</div>
<div>クチュリと唾液が入り込む感覚と一緒に、唾液を含ませた舌がザラリと入り込んでくる。</div>
<div>反射的に真夏の内壁が舌に吸い付き、進入してきた異物を締め付けた。</div>
<div><br />
「くぅ・・・ぅ、ぁっ・・・ッ！」</div>
<div><br />
入り口のあたりで出入りを始めた舌には違和感がある。</div>
<div>念入りに解きほぐされたかと思えば、次に人差し指が差し入れられた。</div>
<div>指は中で遊ぶように、空気も掻き混ぜながらクチクチと音をたてる。</div>
<div><br />
(・・・・っ、・・ぁァッ！)</div>
<div><br />
一度、内壁のいいところに爪がたち、真夏はクッと背筋をそらす。</div>
<div>その反応に気がつかない奏ではない。</div>
<div>奏は真夏の前立腺を探し当てると指を増やし、ソコを念入りに攻める。</div>
<div>そんな奏の指を導くように、内壁も本人の意思とは関係なく快感へと追い立てていった。</div>
<div>やがて、奏の指は銀糸を垂らしつつ、そこから引き抜かれた。</div>
<div><br />
無くなった異物感。</div>
<div>真夏の視界の中、奏は立ち上がると真夏にのしかかった。</div>
<div>そして奏は自分のズボンを脱ぎ捨て、自らの自己主張を取り出すと真夏のアナルに当てる。</div>
<div>その質量に、真夏は顔から血の気が引いた。</div>
<div>奏はそんな真夏を見据えるとニヤリと笑う。</div>
<div><br />
「怖い？」</div>
<div><br />
・・・奏の言葉に真夏は反応できない。</div>
<br />
<br />
<br />
<br />
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br />
<br />
<br />
&nbsp;<br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/"><img border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ" width="88" height="31" src="http://novel.blogmura.com/novel_bl/img/novel_bl88_31_1.gif" /></a><br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/">にほんブログ村</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>0001000.blog.shinobi.jp://entry/128</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://0001000.blog.shinobi.jp/%E3%80%90%E9%95%B7%E7%B7%A8%E3%80%91%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1-%E5%AE%8C%E7%B5%90/%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1%EF%BC%97%EF%BC%95" />
    <published>2010-08-12T14:26:48+09:00</published> 
    <updated>2010-08-12T14:26:48+09:00</updated> 
    <category term="【長編】散らぬ花(完結" label="【長編】散らぬ花(完結" />
    <title>散らぬ花７５</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<div><br />
<br />
<br />
<br />
<font color="#800000">※ここから先は１８禁になります</font><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「―っ――ッ！」</div>
<div><br />
真夏は声を吸収するソレをもどかしく思い、顔を歪める。</div>
<div>言いたい言葉があっても、今の奏には届かない。</div>
<div><br />
「・・・。」</div>
<div><br />
奏は無言のまま次の行動に出た。</div>
<div>乱れた真夏のシャツを上に手繰り上げると、露になった白い肌に唇を添える。</div>
<div><br />
「っ！」</div>
<div><br />
胸の飾りに舌を這わせれば身体がビクリと反応する。</div>
<div>奏が見返せば、真夏の瞳にジワリと理性的な涙が滲んでいた。</div>
<div>表情には少なからず快楽の色があり、奏は瞳を細める。</div>
<div><br />
「本当にお前、男が嫌いなのか？」</div>
<div><br />
訝しげな奏の言葉に対して、真夏は答える事が出来ない。</div>
<div>ただ、涙目で奏を見返すだけだったが、奏はすぐに何かを理解したように喉奥で笑う。</div>
<div><br />
「そうか、クスリがそんなに気持ちいいか。男の手なんか気色悪いよな」</div>
<div><br />
皮肉の笑みを浮かべながら言う奏に対して、真夏は首を左右に振って否定する。</div>
<div>けれど奏はそれをただの強がりとして受け取った。</div>
<div>否定し続ける真夏を放っておくと、行為を続ける。</div>
<div>胸の突起を擦れば真夏は逃げるように身を引くが、それより力強い手で押さえられる。</div>
<div><br />
何かに耐えるような真夏の表情は、いつもの生真面目な表情からは想像もできないほど色っぽかった。</div>
<div>奏は片方を親指の腹で擦りながら、もう片方の突起に口をつける。</div>
<div>舌先で転がし、潰すように舐め上げれば真夏は奏から目線をそらそうとする。</div>
<div><br />
「・・・ぁンっ・・・・・！」</div>
<div><br />
猿ぐつわの間から微かに漏れた声は甘く、感じている事がよくわかった。</div>
<div>奏が真夏のズボンの膨らみに手を乗せると真夏は瞳を見開く、そこは布越しでもわかるほど張り詰めていた。</div>
<div>ズボンのベルトに手をかけた奏を見て、真夏は阻止しようと腰をひねる。</div>
<div>けれどそれは、奏の行為を煽る効果でしかなかった。</div>
<div>ベルトをはずして一気に下着ごと引き下げれば、先走りで濡れそぼった真夏のモノが姿を現す。</div>
<div><br />
「触ってもいないのにもうグチャグチャだな」</div>
<div><br />
さも言い聞かせるように奏が言う。</div>
<div>真夏は奏から顔をそらして見ないようにしたが、その反応は奏にとって意外であった。</div>
<div>それ自体は普通の反応のはずなのに・・・真夏はまるで、思い人に自分の裸体を曝け出すのを恥じるかのように身を小さくする。</div>
<div><br />
(・・・そんなわけ、無いのにな・・・・)</div>
<div><br />
そう言い聞かせるものの、そうあって欲しいと願っている自分がいる。</div>
<div>真夏の瞳に映る自分に満足している自分がいる。</div>
<div><br />
(俺も馬鹿だな・・・)</div>
<div><br />
自分を一蹴し、奏は小さく笑う。</div>
<div><br />
(見ないでくれ・・・・)</div>
<div><br />
真夏は恥ずかしさのあまり死にたくなった。</div>
<div>奏に見られている。</div>
<div>ただその瞳には妙な熱がこもっており、性欲に駆られたオスの目をしていた。</div>
<div>こんな目を、自分に向けているという事が信じられない。</div>
<div><br />
けれど、そんな目線に晒されながらも奏を嫌いになれずにいる自分はもっと信じられない。</div>
<div>これから酷い事をしようとしている相手なのに。</div>
<div>散々自分を騙してきた男が相手なのに。</div>
<div><br />
(・・・やっぱり俺は奏を信じている・・・いや、これは信じているだけじゃなかった)</div>
<div><br />
それを意識すると、真夏の熱はさらに増してゆく。</div>
<div>最初は同性という事もあり、真夏自身、嫌気の一つでも感じるのではないかと考えていたが、そんな反応はなかった。</div>
<div>心を探っても、見つかる感情は恥ずかしさばかりで、昔のような痴漢にあったときの吐き気や嫌悪感は水を打<br />
ったかのように湧いてこなかった。<br />
<br />
<br />
<br />
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br />
<br />
&nbsp;<br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/"><img border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ" width="88" height="31" src="http://novel.blogmura.com/novel_bl/img/novel_bl88_31_1.gif" /></a><br />
<a href="http://novel.blogmura.com/novel_bl/">にほんブログ村</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
&nbsp;</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>一羽</name>
        </author>
  </entry>
</feed>